果樹カメムシ被害に注意!
春の発生が多かった園地・地域は、これからの飛来増加に警戒を
8月から10月にかけては、果樹カメムシ類による果実被害が増加しやすい時期です。
今年の春(4~6月)にカメムシの発生が多かった地域では、次世代の個体数も増加している可能性があり、今後の飛来による被害に注意が必要です。
果樹カメムシ類は、モモやナシ、おうとう、ブドウなどの果実を吸汁加害し、果実のくぼみや変形、着色不良などを引き起こします。被害果は商品価値が大きく低下するため、収穫前の防除が重要となります。
果樹カメムシはなぜ秋に増えるのか?
果樹カメムシ類は果樹園内で繁殖するのではなく、主にスギやヒノキの球果(実)をエサとして山林で繁殖します。
① 春(4~6月)
越冬した成虫が活動を開始し、果樹園へ飛来して幼果を加害します。
② 夏(6~8月)
スギやヒノキの球果で繁殖が進みます。特に高温条件では発育や繁殖が活発になり、個体数が増加しやすくなります。
③ 秋(8~10月)
個体数が増えすぎると山林内でエサ不足となり、エサを求めて果樹園へ飛来します。その結果、収穫前の果実に大きな被害が発生します。
春の発生が多かった地域は特に注意
春にカメムシの飛来が多く確認された地域では、その後に発生した子世代・孫世代も増えている可能性があります。
近年は高温傾向が続いており、カメムシの発育や世代交代が早まる事例も報告されています。実際に2024年には、高温の影響によって次世代の発生が例年より早まり、多発生につながったと考えられています。
今年も今後の気温推移によっては、8月以降に果樹園への飛来が増加する可能性があるため、園地の観察を徹底し、早期発見・早期防除を心がけましょう。
防除のポイント
✅ 園地をこまめに巡回し、飛来状況を確認する
✅ 地域の病害虫発生予察情報を定期的に確認する
✅ 飛来が確認された場合は登録農薬による適期防除を実施する
✅ 収穫前の果実を重点的に観察する
果樹カメムシ類は、春の発生量が多い年ほど、夏以降に増殖した次世代が果樹園へ飛来し、大きな被害につながる可能性があります。特に8~10月は被害が拡大しやすい時期です。
これから収穫期を迎える園地では、発生予察情報や現地の飛来状況を参考にしながら、防除のタイミングを逃さないよう注意しましょう。




