果樹栽培でのカルシウムの役割

カルシウムは植物の生育に欠かせません。
重要な働きとして、組織を強くする役割があります。
カルシウムは植物体中に取り込まれるとペクチン酸カルシウムとなり細胞を強化、すなわち果実体質を強くするのです。
特に果樹栽培においてカルシウムは、肥料三要素である窒素・リン酸・カリウム以上に多くの割合が必要とされる栄養素です。

カルゲンの特徴

カルゲンは、カルシウムとイオウが結びついた農業用石膏(硫酸カルシウム)です。
連用することで土壌が団粒化し、有効微生物の繁殖を促します。
また石灰類(炭カル)に比べ約170倍も水に溶けやすく、作物が吸収しやすい水溶性のカルシウム肥料です。
作物が健全に生育するために必要なカルシウムの養分補給に最適といえます。

施用効果

①小玉や裂果および変形果による品質低下の軽減。
②カルシウムの吸収効果によりリン酸の肥効を上げ、色・ツヤの向上と糖度アップ。
③細胞壁の強化により貯蔵性が向上するとともに、病害に対する抵抗性が増加。

カルゲンの使い方と効果

上記の施用量は標準ですので、多肥栽培の場合はカルゲンも多く施用してください。
酸性の土壌では苦土石灰を加用してください。

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福島県桑折町で高品質なモモづくりに励む生産者さまより、「カルゲン」の効果と使い方のポイントをわかりやすく解説していただいております。