営業担当は「土のお医者さん」

イノチオプラントケア 東海関西営業部の佐竹さん。
営業担当者としては、イノチオグループ初の土壌医1級に合格されました。
営業担当者がなぜそこに挑戦したのか、そして、佐竹さんが思い描くビジョンについてお伺いしました。

【なぜ土壌医を目指したのか?】

きっかけは日々の仕事の中にありました。
以前の担当地区である山形県は、さくらんぼやラ・フランスなど全国的にもよく知られたおいしい果樹の栽培が盛んな地域です。生産者さんは、こだわりを持って生産に携わっている人ばかり。
そんな方たちと商談するためには、専門的な知識と強い信頼関係を築くことが必要不可欠と感じ、仕事に必要な“武器”として、土壌医試験を受けることを決めました。

土壌医とは、その名の通り「土のお医者さん」のような存在。
安心・安全でおいしい作物は健康な土から生まれます。
農作物になにか異常が見られた時、それは土の状態に起因していることが多いのです。
困っている生産者さんのために、自分が力になれたらという想いこそが、土壌医検定を受ける大きな理由の一つとなりました。

【学びのもとは現場にあり!】

現場で教えてもらったことが合格への大きな力となったと語る佐竹さん


3級、2級と順調に資格を取得した佐竹さん。
1級の受験には「土づくり指導または就農実績5年」という条件があり、受験までに数年経験を積む必要がありました。その間、何度も生産者さんのもとを訪問し、圃場を隅から隅まで見せてもらっていたそうです。
特に腕の良い生産者さんの栽培技術を見ることが、何よりの勉強になったと佐竹さんは語ります。

「同じ作物でも人が違えば作り方も違う。」

お客さまである生産者さんや作物を知り、その時期にどんな作業をしているのかを見て、土壌医検定を通して学んだことに落とし込む。そして、現場での経験と裏打ちされた確かな知識が相まって、より的確なアドバイスにつながる。

土壌医1級合格の背景として、生産者さんとの関係のなかから学んだことが、佐竹さんにとって大きな力となりました。

【目指すべきビジョン】

今回成し遂げた土壌医1級合格は、ゴールではなくスタートだと語る佐竹さん。これまで培った経験と資格を武器に、生産者さんと確かな信頼関係を築き、生産者さんが困ったときには佐竹さんを思い出すぐらいになってほしいとのこと。

そしてもう一つ。佐竹さんの「土壌医検定1級」という成果に刺激され、次に続く人が出てくることにも期待しているそうです。今後そういった人材が増え、各営業所や圃場で、生産者さんの抱える問題をいち早く解決に導き、安心を与えられる存在になること。それこそが農業の未来を支える私たちイノチオの目指すべき姿なのだと、静かに語る佐竹さんの姿が印象的でした。

土壌医1級合格の道のりは、決して簡単なものではありません。しかし、それを成功に導いたのは、日々、生産者さんと向き合い、課題を解決したいという強い想いがあったからです。生産者さんにとっての安心がそこにある。そうなれるように、佐竹さんは、これからも変わらず生産者さんのために走っていきます。

佐竹さんは「知っている」ことを「できる」に変え、本当の土壌医を目指す