近年では、気候変動や土壌疲弊による品質低下・収量減少が課題となっており、持続可能な果樹栽培のためには「土づくり」がますます重要になっています。 

なぜ「土づくり」が重要なのか? 

果樹は一度植えると長年同じ場所で育てられるため、土壌の状態がそのまま樹勢や果実の品質に直結するので、根の張りやすい健全な土壌環境を整えることが重要です。 

土づくりの基本:物理性・化学性・生物性のバランス 

土づくりでは物理性・化学性・生物性のバランスを整えることが重要です。 

物理性:排水性・通気性・保水性の改善。暗渠排水や高畝整備が有効。
化学性:pH調整や塩基バランスの是正。苦土石灰や堆肥の施用が推奨されます。 
生物性:微生物の活性化。完熟堆肥やバイオ炭、有機質肥料の導入が効果的です。 

土づくりの基本ステップ 

① 土壌診断の実施

まずはpH、EC、腐植含量、養分バランスなどを把握することが第一歩です。
定期的な土壌診断により、適切な施肥設計が可能になります。 

② 有機物の投入

堆肥や緑肥をすき込むことで、土壌の団粒構造が改善され、保水性・通気性が向上します。
微生物の活動も活発になり、根の健全な成長を促します。 

④ 微生物資材の導入 

土壌中の微生物バランスを整えることで、病害の抑制や肥料の吸収効率が向上します。
乳酸菌や放線菌などを含む資材の活用も効果的です。 

おすすめの果樹向け肥料 

土づくりの効果をさらに高めるためのおすすめ肥料をご紹介します。 

🔷千代田化成550 

成分:N15-P15-K10 
特徴:速効性があり、果樹のお礼肥や野菜の追肥に最適。  

🔷ニューでか丸

成分:N10-P10-K5、Mg2 
特徴: オウトウの元肥に最適。樹勢の適正化用に調整された肥料。 

🔷新フルーツ有機

成分:N15-P10-K7、Mg3 
特徴:果樹の元肥におすすめ。  

🔷ボカセイ2号

成分:N8-P6-K5、Mg2 
特徴:ボカシ肥料と化成の即効力を兼ね備え、切れ目のない肥効が期待できる。 

🔷骨ロイド(粒状)

成分:N1-P30、Mg5 
特徴:有機リン酸を独自製法で処理し、高い吸収効果を発揮。土づくりに貢献。 

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