ファイトアップとは

ファイトアップは、水田での発根促進・初期生育の安定を目的とした活力資材です。
発泡型投げ込み錠剤として長年使用されており、近年は農業用ドローンによる空中散布に対応した「ファイトアップ粒剤」も展開されています。

水稲生育における特長

1.発根促進・根張りの充実

ファイトアップの施用により、毛細根が充実し、必要な栄養素をバランスよく吸収しやすい状態になります。
根張りが安定することで、次のような生育特性が確認されています。
・ 茎が太くなる
・ 草丈が短くなる
・ 栄養吸収力が向上する

2.初期生育の安定

毛細根の充実により、生育初期からの養分吸収が安定します。
そのため、天候不順や低温条件下においても、分げつの促進や活着の安定が期待されます。

収量・品質・食味への影響

クズ米の軽減・収量改善

ファイトアップ処理区では、毛細根が充実することで止め葉下3枚まで葉が残りやすくなり、葉中の未消化窒素が分解されやすい状態となります。
その結果、穂へ供給されるデンプンの質が高まり、クズ米や未熟粒の発生が抑えられることで、収量および品質の向上につながります。

食味への影響

ファイトアップ処理区では、米のタンパク質含量が低下することが確認されています。
低タンパク質の米は粘りがあり、おいしいとされており、このことから食味向上につながるとされています。

使用方法

生育初期+幼穂形成始期の2回施用により、効果が高まります。

施用時期施肥量散布時期目安主な目的
生育初期10アールあたり250g田植え後5~15日頃低温・天候不順下での分げつ促進、定植後の生育安定
幼穂形成始期10アールあたり500g出穂30~45日前止め葉・穂の充実、茎を太く硬くする

農業用ドローン対応「ファイトアップ粒剤」

スマート農業の普及により、農業用ドローンや無人ヘリの活用が年々進んでいます。
こうした中、投げ込み作業の負担を軽減したいという声に応え、空中散布専用の「ファイトアップ粒剤」が登場しました。

使用上の注意

・ 散布時は必ず湛水5cm以上を確保する
・ 晴天日の午前中の散布を推奨
・ 散布後3日間は足し水・かけ流し・落水を行わない
・ 施肥後の極端な中干しは、根を傷める恐れがあるため避ける

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