柑橘の着色不良は、収穫時期の遅れや作業負担の増加、品質のばらつきなど、さまざまな課題を引き起こします。

こうした課題に対し、アルガミックスの活用が注目されています。 

アルガミックスとは

アルガミックスは、植物の健全な生育をサポートするバイオスティミュラント資材です。

海藻由来の天然成分を中心に構成されており、乾燥や高温などの環境ストレスに強い作物づくりを支援します。 

着色促進と品質向上の効果を確認

2019年から2024年にかけて、和歌山県や静岡県で実施された複数の試験において、アルガミックスの散布により以下の効果が確認されました。

着色歩合の向上 

色彩色差計による測定で、赤味(a値)が有意に上昇。 

 糖度の上昇・酸度の低下 

糖酸比が改善され、果実の品質が向上。 

 着色の均一化・一斉化 

収穫時の色ムラが減少し、作業効率が大幅に向上。 

メカニズムの仮説

アルガミックスの効果は、以下のような成分と作用によるものと考えられています。

◆PK主体の肥料組成

生殖成長へのシフトを促し、関連酵素の活性が高まるタイミングが早まり糖度向上。

◆海藻抽出物

海藻抽出物の気孔閉鎖誘導により水分ストレスを軽減し、酸度の上昇を抑制。

またABA生合成促進による着色促進の可能性も考えられる。 

◆コーンシロップ配合

アルガミックスに添加しているコーンシロップが果皮から取り込まれ、着色を促進。

使用事例

和歌山県有田市の生産法人では、アルガミックスを導入したことで、収穫回数が平均4回から1~2回に減少。

また、加工品率も42%から27%に低減し、品質向上と作業効率の両立が実現しました。 

散布量:クーラー散布1000倍×2回 

散布方法とタイミング 

散布方法 倍率 散布回数 散布時期 
クーラー散布 1,000倍 2回 1回目:収穫40日前 2回目:収穫30日前 
背負い動噴手散布 500倍 1回 
1,000倍 2回 

「柑橘の着色促進」「品質向上」「収穫作業の効率化」という三つの課題に対し、アルガミックスは有効な解決策となり得ます。 
実際の使用事例でも、収穫回数の削減や加工品率の低下といった成果が確認されており、今後の柑橘栽培における新たな選択肢として期待が高まっています。 


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